ハンス・ロスリング 「FACTFULNESS」 感想
まあなんか売れている理由はよく分かった。おもしろかった。
特段書き連ねるようなことは無いが、読む価値はあったと思う。
・人口の増加は止まる
・「あの人たち」も近代化され裕福になっていく
・依然悪い状況だが確実に良くなってきている
ここら辺は新たな視点だった。
「世界はずっと同じように悪いままだ」という思い込みを打破したかったのだろう。
話は長いし、すぐにチンパンジーと比較してくるからすこし癪に障るなと思っていたが、最後に著者が無くなられているという衝撃の事実(ネタばれ)を知り、悲しくなった。そう思うと、人を小ばかにしたような話し方もお茶目,Cuteに思える。
結局訳者あとがきで一番良いことを言っていた気がする。
「世界を正しく見るのには、情報を批判的に吟味するのはもちろんだが、自分を疑う力が必要である」
世界を正しく見る方法なんて無いと思うが、著者の言っていたように思い込みから脱するには、自分を疑う力が必要なのだ。